外壁塗装を考えるときに気になるのが、塗装作業に必要となる作業日数です。塗装作業にあたっては業者の出入りや作業音、臭いなどで近隣に迷惑をかけることがあるため、作業がいつ終わるのか知っておきたいですよね。
本稿では、外壁塗装における作業工程と、おおよその作業日数をご紹介します。これから外壁塗装をしようと考えている方は、参考にしてください。
目次
外壁塗装にかかる目安の期間は?
外壁塗装にかかる目安の期間は、大きさや工事内容にも異なりますが、戸建ての場合は10〜14日程度、アパートの場合は3〜4週間程度かかるとされています。基本的には、この期間を短くすることはできません。外壁塗装には、足場の設置や洗浄作業など、多くの作業があり、それぞれの作業に時間が必要だからです。
無理に期間を短くするように求めると、十分な作業ができない、満足のいく仕上がりにならない可能性があります。また、天候不順が続くほか、足場を組んで初めて大きな損傷が見つかった場合などは、さらに工事日程が延びるケースも考えられます。
したがって、施工前に伝えられた工事日程は参考程度に捉えておきましょう。工事日程が気になる場合は、業者に依頼すれば工事工程表をもらえます。
外壁塗装の工程と流れ
外壁塗装の作業工程と、所要期間を表にまとめると下記のようになります。
工程 | 期間の目安 |
---|---|
現場調査 | 1日(約1時間) |
施工の見積り | 2~3日 |
契約 | 1日(約30分) |
足場の設置 | 1日 |
高圧洗浄 | 1日 |
下地処理 | 1日 |
養生 | 2日 |
外壁塗装・下塗り | 3~4日 |
外壁塗装・中塗り | 3~4日 |
外壁塗装・上塗り | 3~4日 |
付帯部塗装(雨樋など) | 2日 |
手直し、清掃 | 1日 |
検査 | 1日(1〜2時間) |
足場解体、清掃、整地作業 | 1日 |
工事終了、引き渡し |
現場調査・施工の見積り・契約
期間:通常数日から1週間程度
内容:外壁塗装の工事では、最初に現場調査を行い、建物や周囲の状況を確認します。外壁に損傷がないか、足場が設置できるか、特別な注意が必要と思われる箇所はないかチェックします。特別な対応が必要な植栽などがある場合は、この際に伝えておきましょう。業者は、これらの情報をもとに詳細な見積書を作成します。相見積もりを取り、自治体の補助金制度を利用すると、施工費用を抑えられるケースがあります。
外装色の決定
期間:おおよそ1~2週間程度
内容:外壁の色を決めます。外壁の色は、自分の好みだけでなく、景観や他の物件との相性、天候条件なども考えて決めるようにします。業者によっては、色見本だけでなくカラーシミュレーションや、サンプル板などで塗装色を確認できる場合があります。
色は周囲の明るさや塗る面積で見え方が異なるため、色合いを確認する場合はなるべく広い面積に塗布された色見本を確認したほうが間違いは少ないでしょう。
近隣住居への挨拶
期間:1日程度
内容:近隣住民への工事の挨拶、説明を行います。外壁塗装工事は足場を組むときと、解体するときに大きな音が発生します。そのほか、工事車両の出入りや臭いなどで迷惑をかける可能性があるため、業者が近隣の家を訪問し、今後の工事について、工事の内容や予定期間などを説明します。
足場設置・飛散防止ネット設置
期間:1日から数日程度(工事規模により異なる)
内容:足場や飛散防止ネットを設置します。ネットは作業員の安全確保と、施工中の塗料の飛散を防ぐために必要不可欠です。施工対象の建物が大きいほど足場の設置には時間がかかるため、詳細な所要日数は施工業者に確認が必要です。
高圧洗浄
期間:1日から数日程度(工事規模により異なる)
内容:塗装を始める前に高圧洗浄を行います。壁の汚れやコケ、古い塗料を取り除き、新しい塗料が適切に付着して長持ちするようにします。
下地処理
期間:1日程度
内容:塗装前に壁面のひび割れや凹凸などを補修します。今後の塗装作業のクオリティを左右する重要な作業なため、補修箇所が多い場合は作業日程が後ろ倒しになる可能性もあります。下地処理を丁寧に行うことで、塗装を長持ちさせる効果が期待できます。
養生
期間:1日から数日程度(工事規模により異なる)
内容:塗料などが窓やドア、植栽などにダメージを与えないようにするために養生を行います。近隣の植物や構造物を保護シートで覆い、窓やドアなど塗装してはいけない箇所をビニールやテープで塞ぎます。養生をすると窓が開けられないため、特別に換気が必要な部屋がある場合は事前に業者に伝えておきましょう。
また、エアコンの室外機を養生することがあるため、夏場などエアコンを使う場合は業者に伝えておく必要があるでしょう。業者によっては室外機に配慮した養生をしてくれることもあります。
塗装作業
期間:3~4日程度(工事規模により異なる)
内容:選んだ色を外壁に塗ります。一般的には下塗り、中塗り、仕上げ塗りの3つの段階があります。塗り作業は乾燥が必要になるため、天候が悪い場合は中止になり、乾燥に長時間を要する可能性があります。
下塗り
下塗りは、中塗りや上塗りよりも前に行う工程で、最初に壁や屋根などを塗る作業です。下塗りをすることで、後工程である上塗りの塗料が壁に密着しやすくなります。下塗りをしていない塗装は、耐久性がなく剥がれやすくなってしまうため、下塗りは塗装のクオリティを左右する重要な工程といえます。
中塗り
上塗りと同じ塗料を使って塗装を行います。中塗りを行うことで、上塗り塗料が均一に塗れるようになり、塗りムラを防げます。
上塗り
最後に上塗りを行い、仕上げます。上塗りまでしっかり行うことで、美しさと耐久性が確保できます。
手直し・清掃
期間:1日程度
内容:壁面を入念にチェックし、塗装のムラや塗り残しがないかを確認します。また建物及び建物周りの清掃も行います。気になる個所があれば手直し時に伝えるようにしましょう。
検査
期間:1日(1~2時間程度)
内容:作業スタッフではなく工事監督による検査を行います。
足場解体・清掃・整地作業
期間:1日程度
内容:足場を撤去し、残っている保護材を取り除き、周囲を清掃します。
施工完了
施工完了後は、保証書を必ず受け取るようにしましょう。保証期間を設けている業者がほとんどであるため、期間内であれば無料で補修してもらえます。
外壁塗装の期間が長引くケース
外壁塗装は通常、工事前に伝えられた期間で完了しますが、さまざまな要因により長引く可能性もあります。ここでは、期間が長引く原因について説明します。
外壁の劣化が激しい場合
家の外壁が大きく劣化している場合、塗装作業が予定よりも遅れることがあります。特に、クラックやひび割れ、塗装の剥がれなど、修復が必要な部分が多い場合、下地処理に時間がかかります。このような場合、外壁塗装の工程全体が遅れる可能性があります。
雨天など悪天候が続く場合
塗装作業は、洗浄した際の水や、塗料が乾燥するのを待つ必要があります。雨や湿度の高い日が続くと、塗料が適切に乾燥しないため、次の工程に進むことが難しくなります。結果として、塗装作業が予定よりも遅れる可能性があります。
乾燥しにくい塗料の場合
塗料によっては、他のものよりも乾燥に時間がかかる可能性があります。このような塗料を使用する場合、通常よりも作業に時間がかかります。
日照時間が短い季節の場合
日照時間が短い季節の施工や、日当たりが悪い立地の場合、塗料の乾燥時間が長くなります。作業時間が制限されることで、作業日程が伸びることがあります。
外壁塗装の施工期間に関する注意点
外壁塗装の施工中は、いくつかの注意点があります。あらかじめ業者に伝えておくことで考慮してもらえる場合があるため、事情がある場合は施工前に伝えるようにしましょう。
塗装期間中は洗濯物が外に干せない
塗装作業中は、洗濯物を外に干すことができません。塗料が飛び散り、臭いがついてしまいトラブルになる可能性があるからです。期間中は、室内干しにするか、コインランドリーの利用を検討しましょう。
車の移動が必要になる場合がある
車に塗料が飛び散らないように、移動が必要になるケースもあります。足場にはネットを掛けているので基本的には飛び散りませんが、万が一を考えて移動を求められた場合は、積極的に協力しましょう。
外壁塗装に最適な時期と条件
一般的には、春から初夏、もしくは初秋ごろが最適とされています。塗料の乾燥・効果には一定の気温と湿度が必要です。しかしながら、一年を通して外壁塗装に最適な時期は、施工会社の予定も忙しくなり、工事金額も高くなるケースもあります。最も重要視すべきことは実際に工事をする職人や施工会社が施工知識を得ているかということです。施工時期はもちろんのこと、業者選びは慎重に行いましょう。
外壁塗装の相談は「彩玉建装」へおまかせ
外壁塗装をお考えの方は、ぜひ一度、彩玉建装にご相談ください。弊社は下記のような万全の体制で、一人ひとりのお客様に寄り添った施工をお約束いたします。
工程ごとのご報告で安心と信頼をお届けします
外壁の塗装で問題となりがちなのが、手抜き工事です。外壁の塗装や修繕などの工事は、お客様の目が届きにくく、専門的な知識が必要です。特に外壁塗装の場合は、家屋の周りは足場で覆われているため、適正な作業が行われているかをお客様が確認することは困難です。
弊社の工事では、こうしたご不安を解消するため、LINEやメールにて日々の工事状況をご報告しています。お客様は工事の進捗や、工事が適切に実施されているかを確認できるため、透明性が確保され、安心して工事をお任せいただけます。
カラーシミュレーションやサンプル板で「イメージと違う」を防ぎます
外壁塗装の懸念点のひとつは、お客様ご自身のイメージと、施工完了後のお家のカラーが違うことです。塗り終わってからでは取り返しがつかないうえ、大切なお家で楽しく暮らしていただくためにも、弊社ではこうしたミスマッチは可能な限り防ぎたいと考えています。
このようなミスマッチを防ぐ手段のひとつとして、弊社ではカラーシミュレーションによる確認を行っています。専用のアプリで色見や配色を確認していただきます。しかしながら、画像と実物では若干色見が異なって見えることがあるため、ご不安な方には実際に塗装してあるサンプル板をご用意しております。またカラーコーディネーターも在籍しておりますので適切なアドバイスもさせていただきます。「後悔のない色選び」を全力でサポートいたします。
直接のご契約のため余計な工事費用を削減できます
外壁塗装や修繕工事を、リフォーム業者やハウスメーカーに依頼する方も多いのではないでしょうか。しかし、こうした業者に依頼した場合でも、実際に作業を行うのは下請け業者であることがほとんどです。そのため、中間マージンが発生し、お客様に余計な費用をご負担いただくことになります。
弊社の工事は、仲介業者を挟まず、すべての工程を一貫して自社で行っています。中間マージンが発生しないため、お客様は余計な費用をご負担いただく必要がありません。
オンラインでのご相談も可能です
facetime・Zoom・LINEなどのツールを活用したオンラインでのお打ち合わせも可能です。お客様のご都合に合わせて、ご自宅にいながら対面と同様のお打ち合わせができます。
▶オンライン相談ページはこちら
弊社では、自社での一貫した工事と、透明性の高い工事報告でお客様に安心して工事をお任せいただけるよう、上記以外にもさまざまな取り組みを実施しております。外壁塗装をお考えの方は、ぜひ一度、ご相談ください。
■記事執筆者
彩玉建装株式会社
代表者 須藤 恵佑
■施工実績(去年)
・戸建て 60棟
・アパート 10棟
・マンション 3棟
■関連資格
・1級建築施工管理
・1級塗装技能士
・雨漏り診断士
・外壁診断士
・カラーコーディネーター など
■塗装業界歴
18年間
■コラムを発信する理由
「家が痛んできたな」「そろそろ外壁塗装をしなきゃ」と考えたときにまず悩むのが「どこにお願いするか」ということではないでしょうか?
・塗装専門店・見積りサイト・ホームセンター・住宅メーカー(工務店)・野立て看板など…
情報の多さに気後れしまう方が少なくありません。
そして、この業界には定価や相場が存在しません。見積金額や施工業者の良し悪しなどについては驚くほど様々です。
外壁を塗る塗料については「半製品」です。職人が手作りで工事を進め「完成品」となります。私は何より施工店の質が重要だと考えております。
私はこの不透明な業界で従事する者ですが、より正確な情報を発信出来ればと存じております。また限りあるお金を意味のある塗装工事に使って欲しいという思いです。
■施工エリア
<埼玉県>
杉戸町、宮代町、春日部市、越谷市、吉川市、さいたま市、幸手市、久喜市、加須市、白岡市、蓮田市、鴻巣市、羽生市、上尾市、桶川市、北本市
<茨城県>
境町、五霞町、古河市、坂東市、常総市、守谷市
<千葉県>
野田市、柏市