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外壁塗装をするメリット、デメリット

外壁塗装のメリットとデメリット

外壁塗装をするメリットとデメリットについてお話しする前に、なぜ外壁塗装しなければならないのか、そのお話をしましょう。

外壁を塗装していない家などほとんどありません。なぜなら、塗装が家そのものを守る役割を果たしているからです。外壁が塗装されていないと、さまざまな問題が発生します。外壁のひび割れ、雨漏り、シロアリの発生など、家の寿命を縮めるような大きな問題が発生することを防ぐために、外壁塗装は施されているのです。

この記事では、外壁塗装をするメリットやデメリットのことをお話ししますが、外壁塗装にデメリットなど存在しないといって間違いありません。外壁塗装は必要不可欠なものだからです。

外壁塗装がもたらす数々のメリット

外壁塗装があることで家も、そしてそこに住む人も守られています。ただ、外壁が塗られているだけでなぜ家が守られるのか、あまり理解していない方もいらっしゃるようです。そこでここからは、外壁塗装がもたらす数々のメリットをご紹介します。以下のようなメリットがあるから、家は守られているのです。

耐久性向上

外壁が塗装されていると、外壁材が保護されます。外壁材がむき出しの状態で雨風や太陽の光にさらされ続けたら、あっという間に劣化してしまいます。そのため、耐久性を向上させるために、塗料でコーティングします。もちろん、塗料も紫外線や風雨を浴び、劣化していきますが、塗料の種類により5~20年程度は塗り替えなくてもよい耐久性を、外壁に付加することが可能です。

防水性と透湿性の付与

外壁塗装の塗膜には防水性と透湿性が備わっています。外壁材の中には水分や湿気を嫌うものがあるため、塗装することでこの弱さをカバーすることができます。また、結露させないよう、水分をシャットアウトしながらも湿気は通過させる透湿性も重要ですが、塗膜にはこの透湿性も備わっています。

断熱と遮熱効果

断熱効果や遮熱効果を持つ塗料もあります。このような性質が備わる塗料で外壁を塗装すると、建物の空調効率を高めることが可能です。

セルフクリーニング機能

近年、セルフクリーニング機能を持つ塗料が増えているようです。セルフクリーニング機能とは、塗膜にホコリや汚れなどが付着しにくいよう、自動的にきれいにしてくれる機能のこと。セラミック樹脂が使われている塗料や、光触媒塗料などに、このセルフクリーニング機能が備わっているものが多いようです。

 

外観を美しく保つ

外壁が塗装されていることで、建物の外観は美しく保たれます。現在は、サイディングの外壁が多く使われているので、塗装だけにこの役割があるわけではありません。しかし、外壁が塗装されていることで美しさが保たれていることは確かです。サイディングの外壁も、通常はクリア塗装によりメンテナンスを行います。

外壁塗装にデメリットはない?

冒頭で触れたとおり、外壁塗装にデメリットなどありません。強いて挙げるなら、定期的にお金がかかることですが、これは家を所有する以上、切っても切り離せないものなのでデメリットということ自体がナンセンスです。

外壁を見上げてみて、特に汚れたところはないし、塗料の耐用年数にもまだまだ達していないような状況なら、何もしなくても構いません。しかし、そろそろ塗料が寿命を迎える段階で「外壁の色があせてきた」なら注意が必要です。

「色あせ程度ならあまり気にならない」

で済ませるのではなく、塗料が寿命を迎えるという段階なら、塗膜の状態をしっかりチェックして、適切な形でメンテナンスしなければなりません。

外壁塗装にデメリットはありません。外壁塗装をしない、または外壁に発生した異常を放置することが、まさしくデメリットです。

外壁塗装をしないと家は傷み放題になります

外壁塗装をしない、または外壁に発生した異常を放置することはデメリットだと言いました。外壁塗装をしないと、家は一体どんな状態になってしまうのでしょうか?

外壁塗装や屋根塗装にはまとまったお金がかかるので、家計の状態が厳しいときは、その出費が痛いことは理解できます。ただ、戸建て住宅を建てた以上、メンテナンスにかかるコストは積み立てるなどして準備するのが鉄則です。

家族のライフスタイルが変われば、住宅の内装もリフォームするという考え方はすでに一般的になっています。しかし、外壁のメンテナンスは内装のメンテナンスよりも、住宅を守るという点で重要です。内装リフォームしないと暮らしにくいことは確かですが、それだけなら生きていけるでしょう。しかし、外壁のメンテナンスをせずに放置すると、それこそいつか、人が住めない家になってしまいます。

外壁塗装をしないと、家は傷み放題になります。

定期的に外壁を塗り替えればメンテナンスコストは抑えられる

外壁に重大な問題が発生してから、塗装で修復することは残念ながらできません。小さなひび割れ程度の段階で気づいていれば塗装で修復できたのに、大きなクラックや雨漏りが発生するような状態にまでなってしまうと、家の構造にまでダメージが加わっている可能性もあるので、塗装でなんと補正していくことは難しい段階になります。

外壁は、紫外線や風雨だけではなく、たとえば海の近くや工場の近くなど、住宅の立地条件により、劣化の進み具合が異なります。

そのため、塗料の耐用年数を考慮することは当然のこととして、どんな塗料を使っていたとしても、5年程度で業者に依頼して外壁の状態をチェックしてもらうことはとても大切なことです。塗装によるメンテナンスなら、出費はそれほど大きくなりませんが、メンテナンスを怠ったことにより発生した重大な問題の修復には、莫大なお金がかかることを忘れないでください。

外壁用塗料別にメリットとデメリットを紹介

ここからは、よく使われている外壁用の塗料別にメリットとデメリットをご紹介します。

ウレタン塗料のメリットとデメリット

ウレタン塗料は、かつては外壁塗装によく使われていましたが、最近は外壁にはあまり使われなくなりました。

耐用年数が7~10年程度と比較的長く、それでいて値段がリーズナブルというメリットは、現在でも十分に選ぶ理由になります。とはいえ、シリコン塗料との価格差があまりなくなったため、あえて選ぶことはなくなった…これがデメリットでしょうか。

シリコン塗料のメリットとデメリット

ウレタン塗料に取って代わったのが、このシリコン塗料です。10~15年程度の耐用年数があり、価格も比較的安いことがシリコン塗料のメリットです。しかし、塗料の価格に比例するように、性能にも差があり、「シリコン塗料」というだけで選ぶと、意外に性能がよくない製品だったということもあり得ます。これはデメリットだといえるかもしれません。

ラジカル塗料のメリットとデメリット

近年、シリコンに代わって外壁塗装用塗料の主流になってきたのが、このラジカル塗料(ラジカル制御型ハイブリッド塗料)です。シリコン塗料よりも耐用年数が長い製品が多く、さらに低汚染機能が備わっている製品が多いことは、ラジカル塗料のメリットだといえます。ただし、塗料メーカーそれぞれが機能をアピールしすぎて、逆にその機能について理解しづらくなっていることはデメリットだといえるかもしれません。

まとめ

外壁塗装の塗り替えは、家を守るために、必ず定期的に行わなければなりません。外壁塗装をメリット・デメリットで考えるのではなく、外壁を定期的にメンテナンスしないことこそがリスクであることがわかっていただければ幸いです。


■記事執筆者

彩玉建装株式会社
代表者 須藤 恵佑

■施工実績(去年)

・戸建て 60棟
・アパート 10棟
・マンション 3棟

■関連資格

・1級建築施工管理
・1級塗装技能士
・雨漏り診断士
・外壁診断士
・カラーコーディネーター など

■塗装業界歴

18年間

■コラムを発信する理由

「家が痛んできたな」「そろそろ外壁塗装をしなきゃ」と考えたときにまず悩むのが「どこにお願いするか」ということではないでしょうか?
・塗装専門店・見積りサイト・ホームセンター・住宅メーカー(工務店)・野立て看板など…
情報の多さに気後れしまう方が少なくありません。
そして、この業界には定価や相場が存在しません。見積金額や施工業者の良し悪しなどについては驚くほど様々です。
外壁を塗る塗料については「半製品」です。職人が手作りで工事を進め「完成品」となります。私は何より施工店の質が重要だと考えております。
私はこの不透明な業界で従事する者ですが、より正確な情報を発信出来ればと存じております。また限りあるお金を意味のある塗装工事に使って欲しいという思いです。

■施工エリア

<埼玉県>
杉戸町、宮代町、春日部市、越谷市、吉川市、さいたま市、幸手市、久喜市、加須市、白岡市、蓮田市、鴻巣市、羽生市、上尾市、桶川市、北本市
<茨城県>
境町、五霞町、古河市、坂東市、常総市、守谷市
<千葉県>
野田市、柏市

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