火災保険とは、火災などによって家が被害に遭ったときに、その修繕費用を補償する保険です。火災保険は、一定の条件を満たせば外壁塗装においても適用できます。本記事では、火災保険において外壁塗装が適用される条件や、適用の流れ・注意点について詳しく説明します。
火災保険で外壁塗装が適用となる条件とは?
火災保険の補償は外壁塗装でも使えることがあります。火災保険が適用できる被害には細かな条件があるため、どんなケースなら適用されるのか確認しましょう。
災害により外壁や屋根に被害があった
災害に遭って外壁が崩れたり屋根が飛んだりした場合でも、火災保険に加入していれば被害を補償してもらえます。火災保険で外壁塗装が適用されるためには、家の外壁や屋根が被害補償の対象となっている火災保険に加入している必要があります。一般的な火災保険は建物全体の損害を補償するため、外壁塗装も補償の対象内となります。加入中の火災保険の補償内容が気になる方は、保険契約書や保険会社のホームページをみてみましょう。
災害による被害補償のある火災保険に加入している
災害時における被害を補償してくれる火災保険に加入している場合、家屋が損壊したときに補償を受けられます。火災保険は、火災時だけでなく災害時にも適用されます。台風などの強風や大雨・落雷・ひょう・雪などの被害に遭ったときに、家屋の修繕費用を補償してもらえます。補償を受けられる被害の程度や金額などには条件があるため、加入している火災保険の内容をよく確認しておきましょう。
補修工事費用が火災保険の免責額を超えている
外壁塗装にかかる工事費用が火災保険の免責額を超えている場合も、保険金を受け取れます。火災保険の免責金額とは、契約者が自己負担しなければならない金額を指します。免責額は保険会社によってそれぞれ異なり、設定された免責額を超えないと保険金が支払われません。外壁塗装の補修で火災保険を適用するには、工事費用が免責額を超えている必要があります。よって火災保険を選ぶときは、ニーズに合った内容のものに加入しましょう。
被害から3年以内である
外壁塗装のために火災保険の補償金を受け取るには、家屋の被害に遭ってから3年以内に保険金を請求する必要があります。火災保険などの保険には、法律によって請求期限が定められています。被害に遭って保険金が請求可能になってから3年以内に請求しないと、請求権利が時効を迎えて消滅してしまいます。被害後3年を過ぎてから請求しても保険金は支払われないため、注意が必要です。
火災保険の対象となる可能性が高い被害事例
火災保険の補償対象となる被害事例には、風災被害と水害被害が挙げられます。火災保険では風災補償・水災補償・水濡れ補償などが用意されています。
風災被害
風災による被害は、火災保険の補償対象となります。風災とは、突風・竜巻・台風による暴風などによる災害を指します。強風により屋根が飛んでいった場合や、風で飛ばされてきたものにより家の外壁が壊れたなどの被害に遭ったときは、火災保険の風災補償で被害の補償をしてもらえます。
水害被害
水害による被害でも、火災保険の補償を受けられます。水害とは、台風などの暴風雨や大雨による洪水はもちろん、高潮や土砂崩れなどの災害も含みます。川が氾濫して自宅が浸水したり、大雨による土砂崩れが起こって家の外壁が汚れたりした場合は、火災保険の水災補償を受けられます。ただし水災補償の場合は、被害の程度によって補償の可否が異なります。一度契約内容をよく確認しておきましょう。
火災保険で外壁塗装が適用されないケース
外壁塗装の費用は、場合によっては火災保険の適用外となることもあります。予測不可能な事故が原因の被害でない場合、外壁塗装において火災保険は適用されません。たとえば、経年劣化・業者による施工不良・故意による破損などが原因の被害は、火災保険が適用されません。ただし例外もあるため補償内容をよく確認しましょう。
火災保険の種類について
火災保険には主に4つの種類があります。それぞれ補償対象や補償される被害のケースが異なるので、以下で詳しく解説します。
住宅火災保険
住宅火災保険とは一般的に「火災保険」と言われるものです。住宅として使われている建物や、建物内の家財を補償対象としています。住宅火災保険の補償が適用されるケースは、火災・爆発事故・落雷や、風災・ひょう災・雪災などの自然災害も含みます。こうした原因によって建物や家財が被害に遭ったときに、その修理・修繕費用を補償します。
住宅総合保険
住宅総合保険は火災保険と同じく、住宅用の建物や内部の家財に対して適用される保険です。住宅火災保険との違いは、補償内容がより幅広いことです。住宅総合保険は住宅火災保険の補償内容に加えて、台風などによる水害や水濡れ被害にも対応しています。さらに、盗難によって盗まれた家財や、建物への被害も補償内容に含みます。
オールリスクタイプ
オールリスクタイプの保険とは、住宅火災保険や住宅総合保険と同じく住宅用の建物に対して適用される保険で、他の2つよりさらに補償内容が広くなっています。オールリスク保険では火災・爆発・落雷・自然災害・盗難などに加えて、電気的または機械的事故・破損・汚損・その他予測不可能な突発事故に対しての被害を補償します。
特約火災保険
特約火災保険とは、補償内容が建物のみの火災保険です。家財についての損害は補償されないので注意が必要です。しかし特約火災保険は他の住宅用保険と比べて補償対象が狭いため、その分保険料が安いというメリットがあります。補償される被害のケースは、火災・爆発・落雷・自然災害・水濡れ・盗難・その他突発的な事故など幅広いです。
外壁塗装における火災保険の適用までの流れ
- 1.外壁の修理業者に連絡して、損害箇所を見てもらう
- 2.工事の必要有無を判断してもらい、工事する場合は見積書をもらう
- 3.契約している保険会社に連絡して、申請の手続き方法について聞く
- 4.申請書を作成して保険会社に送り、保険の申請を行う
- 5.保険会社の鑑定人が派遣され、損害箇所を調査する
- 6.調査を経て、保険会社が保険適用の可否や補償金額を決定する
- 7.保険金が支払われる
外壁塗装の費用を火災保険で賄いたい場合、まずは修理業者に依頼して損害部分を調べてもらいます。そして修理が必要な場合は見積書を作成してもらいます。その後は保険会社に連絡して、保険金の申請方法や必要な書類について聞きます。申請書を作成して保険会社に送ったら、自宅に損害鑑定人が派遣されて調査が行われます。その調査結果から保険適用が認められた場合、保険金を受領できます。
火災保険の適用に関する知っておくべきこと
火災保険の利用を考える前には、事前にいくつか知っておくべきことがあります。以下では、火災保険に関する注意点について解説します。
保険金は鑑定人による審査が行われる
火災保険の保険金を請求すると、保険会社から損害鑑定人と呼ばれる専門家が派遣され、損害箇所の調査を行います。鑑定人は被害の原因や程度を評価して、保険金の支払いが妥当であるかどうかを判断します。
満額請求できるとは限らない
火災保険を利用して外壁塗装をする場合、必要費用が全額補償されないこともあります。火災保険には免責額が設定されているため、被害額のうち免責額を下回る部分は保険金が支払われません。よって火災保険に加入するときは、保険料や免責額について慎重に検討しながら選びましょう。
一定金額の請求で保険契約が終了する場合がある
火災保険は基本的に使用回数に制限がなく、被害が立て続けに起こった場合でも補償を受けられます。ただし例外もあり、家屋が全壊して保険金を満額受け取った場合は、火災保険の契約が終了します。契約終了後は新しい住宅を対象に、再度火災保険の契約を結ぶことが可能です。
被害を証明する写真が必要になる
火災保険の請求時は、被害を証明する写真が必要になることがあります。被害の状況を正確に伝えて正当な補償額を受け取るために、客観的に被害を証明できるものがあることが重要です。写真などの証拠を残しておくことは、火災保険の請求をスムーズに進めるために役立ちます。
申請手続きは施主が行う
火災保険の請求手続きは、火災保険の契約者であり家の工事を依頼する施主が行う必要があります。家が損壊被害に遭っても、保険会社の方から連絡が来る訳ではないので注意が必要です。保険の申請をする場合は、被害規模などを写真に残して早めに連絡を行いましょう。
悪質な施工業者に注意する
家が損壊して修理業者に修繕を依頼するときは、信頼性できる施工業者を選びましょう。悪質な施工業者に依頼してしまうと、手抜き工事をされたり法外な料金を請求されたりするおそれがあります。施工業者を選ぶときは複数の見積もりを比較したり、施工実績・評判・レビューなどを調べたりしながら決めましょう。
災害による外壁塗装の相談は「彩玉建装」へお任せ
本記事では、火災保険において外壁塗装が適用される条件などについて説明しました。
火災保険が適用される条件は、被害の原因が災害などの突発的な事件による場合に限ります。
また工事費用が免責額を超えており、被害から3年以内に申請する必要があります。さらに申請前には、施工業者による被害箇所の確認も必要です。
外壁塗装に関するご依頼は、彩玉建装株式会社にご相談ください。
彩玉建装株式会社は、埼玉県杉戸町にある外壁塗装の専門店です。
また、災害による修繕工事も一括で承っております。職人直営の施工会社で、現場経験豊富な職人による高品質な修繕工事を提供しております。
オンラインでのご相談も可能です
facetime・Zoom・LINEなどのツールを活用したオンラインでのお打ち合わせも可能です。お客様のご都合に合わせて、ご自宅にいながら対面と同様のお打ち合わせができます。
▶オンライン相談ページはこちら
■記事執筆者
彩玉建装株式会社
代表者 須藤 恵佑
■施工実績(去年)
・戸建て 60棟
・アパート 10棟
・マンション 3棟
■関連資格
・1級建築施工管理
・1級塗装技能士
・雨漏り診断士
・外壁診断士
・カラーコーディネーター など
■塗装業界歴
18年間
■コラムを発信する理由
「家が痛んできたな」「そろそろ外壁塗装をしなきゃ」と考えたときにまず悩むのが「どこにお願いするか」ということではないでしょうか?
・塗装専門店・見積りサイト・ホームセンター・住宅メーカー(工務店)・野立て看板など…
情報の多さに気後れしまう方が少なくありません。
そして、この業界には定価や相場が存在しません。見積金額や施工業者の良し悪しなどについては驚くほど様々です。
外壁を塗る塗料については「半製品」です。職人が手作りで工事を進め「完成品」となります。私は何より施工店の質が重要だと考えております。
私はこの不透明な業界で従事する者ですが、より正確な情報を発信出来ればと存じております。また限りあるお金を意味のある塗装工事に使って欲しいという思いです。
■施工エリア
<埼玉県>
杉戸町、宮代町、春日部市、越谷市、吉川市、さいたま市、幸手市、久喜市、加須市、白岡市、蓮田市、鴻巣市、羽生市、上尾市、桶川市、北本市
<茨城県>
境町、五霞町、古河市、坂東市、常総市、守谷市
<千葉県>
野田市、柏市